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群青記

普通の大学生群青が、日常に潜む「可愛い」を大特集♪

   

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上海姑娘旗袍旅――5日目昼(上)


5日目は食事会にショッピングに初詣にと、慌ただしい一日になりました。

中国では、焼頭香(シャオトウシャン)という元旦の風習があり、日本の初詣に当たる文化と言えます。年明けに、近くのお寺へ行って年はじめのお香を炊く行事です。少し日がずれてしまいましたが、例年通り静安寺(ジンアンスー)へ向かうことに。

こちらが本堂。

やや上はねの屋根と、特に大寺院の場合、このように高さを持たせるのが特徴。

本堂を眺めつつ、参拝前にやることがあります。まずは1人1束のお香を頂く請香(チンシャン)をし、ドラム缶型の火付け所で火を付けます。火が付いたら、手で扇いで消します。諸説ありますが、この時吹いてしまうと、福が逃げてしまうのだとか。準備が整ったら、いよいよ拝香(バイシャン)です。両手で香を頭の高さに捧げ持ち、東から一方位に一回ずつ、計四階礼をします。拝香が終わったら、最後に香炉に香を入れてフィニッシュ、ここでいよいよ参拝です。

まず出迎えてくれたのが、長い階段と、両側の柱に据えられた四面獅(スーミェンシー)。

仏教における吉兆のようです。


階段を上がっていくと大きな黒石の彫刻が。中央に二匹の鯉が向かい合い、その真上に香炉、全体の四隅に仏を指し示す円輪、隙間に彩霞(ツァイシャ)と仙帯(シェンダイ)が刻まれています。

この中でも、香炉は仙人の丹薬(ダンヤオ)を錬成するもの、つまり長寿や健康を指し示し、上に向かって跳ねる鯉は龍門を暗示し、いずれも道教のモチーフです。円輪は仏教特有のモチーフですが、彩霞や仙帯は両教共通のものと、中国仏教が道教に色濃い影響を受けているのがみてとれます。最も典型的な例として、寺院という名称が道教との習合で寺廟(スーミャオ)と呼ばれる事か挙げられます。寺院に訪れたら、このような彫刻をじっくり見てみると面白いかもしれません♪



長い階段を上がりきると、そこには純白の模様が。二種類の絵柄は何れも仏祖を表す円輪です。



屋根部分の複雑な組み木も綺麗です。


本堂の扉は中央に象、上下に如意(ルーイー)をかたどった物。こういった装飾はインドから影響を受けています。


そしてこちらが御本尊の釈迦如来様。台座や祭壇に惜しみ無く彫刻が施されています。そして、床に置かれた赤い座布団のようなものに注目です。
中国仏教の参拝方法は跪拝(グイバイ)といって、文字通り仏祖に向かって五体を投げ出すもの。やり方は人によってやや違いますが、一般的には、座布団の上に膝立ちで両手は胸の前に合掌し、上体を曲げて手の甲と額を座布団に付けて土下座する動作を3回繰り返したのち、再び両手を胸の前に合掌して願い事を心のなかで呟くのが主流だそう。不安な方は和尚さんを捕まえて聞いてみるのも手です♪

折角なので台座もゆっくり見ていきましょう♪

こちらは如来様の護法役の神仙の1人で、道教由来のものです。どこか日本の雷神風神のような面影がありますね♪

そんな護法様に並ぶのがこの如意(ルーイー)という持ち物。

孫悟空の持つ如意棒が思いのままに伸び縮みするように、これを手にしたものは願い事がなんでも叶うとされます。

御本尊の隣にはこんなに大きな木魚の姿も。

この木魚はとても徳のあるものとされ、木魚に触れてから自分の体の調子の悪いところを触ると好転するとされます。

続いて台座の裏。

神話のなかの雷公(レイゴン)、つまり雷神様の姿が描かれています。

上海姑娘旗袍旅――5日目(下)へつづく
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1992/02/14
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さりげない日常に小さな喜びを♪
古い街角や巷の小道を頭一個の狭さで通るのが大好きです。

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