群青記
普通の大学生群青が、日常に潜む「可愛い」を大特集♪
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上海姑娘旗袍旅――1日目昼
初めまして群青です。
今日から少しばかり暇潰しにブログを書こうと思います。
テーマはズバリ、旗袍(チーパオ)。日本で言う、チャイナドレスですね。ところで皆さんはチャイナドレスにどのようなイメージをお持ちですか?生粋の上海っこである群青ですが、10年も日本に住んでいるとどうしてもチャイナドレス=水商売=安っぽいという考えが定着しつつあります。
しかし、本場の旗袍は日本で言うチャイナドレスとは全く違います。上質なシルクを使って、豪奢な刺繍をあしらったもの。派手ではありますが、それでいて気品のある美しい芸術品だと、私は考えております。本当にいい旗袍はすべてオーダーメイドの手工芸。所謂オートクチュールや老舗の和服と同等の価値があります。
ここではそんな旗袍の魅力を、少しでも皆様にお伝えできればと思います。
と言うわけで早速上海にやって参りました。群青の二十歳のお祝いに、両親が旗袍を一着仕立ててくれるそうです。日本で成人式を祝うに着るものなので、第一に厚手で丈の長いもの、第二に華やかで祝い事らしいものをチョイスしたいところ。
1日目はとりあえずお祖母さんが下見してくれたお店を回ることに♪
流石お祖母さん、どの店もセンスが光ります。そのなかでも群青が気に入ったのがこちら。
「淑明子(シューミンズー)」という香港由来のお店です。
早速試着してみました。
艶やかな黒の布地と、しっかり裏打ちされた裏地がたまりません。見た目は華奢ですが、手に取ると思いの外どっしり沈むような感じです。襟の部分は少し隠れてしまいましたが、満開の牡丹と戯れる小鳥が胸から脚にかけて流れるように刺繍されています。華やかですが主役の黒を殺すことなく、一枚の絵のように上品に仕上がった一作と言えるでしょう。
う~ん、やっぱり本場の旗袍はたまりません♪
ところで慶事の際に着る旗袍は色々と説法(ショーファ)、つまり、こどわりがあることを皆さんはご存じでしょうか?
良いとされる色は紅(ホン)、紫紅(ズーホン)、紫(ズー)、宝藍(バオラン)、深緑(ションリュー)、黒(ヘイ)、等々。反対に黄色や白は菊の色であることから、死人や葬式を連想させ、祝い事ではタブー。ちなみに祝い事の色中でも紅は出嫁(チョゥージャー)用、つまり花嫁衣装に使われる特別な色である。
こんなに鮮やかにしたらダサいんじゃないのか!?と思われる方もいるかも知れませんが、これがシルクの重厚な光沢と合わさると、驚くほど落ち着いたアンティークな色合いになるから凄い!!
もちろん刺繍についても考究(カオジュウ)され尽くしている。職人が一針一針手縫いで形作る紋様だからこそ、その絵柄には様々な謂れがある。例えば龍は皇帝、鳳凰は皇后を指し、この一対が揃えば天下が円満に治まることから、今では金婚祝いに用いられる事もある。また、牡丹は富貴の象徴であり、嫁ぎ先に富を運ぶという意味で、嫁入り用には最適だ。また「末長くお幸せに」という願いを込めて、牡丹より小ぶりの甜蜜花(ティェンミーホァ)と言うものもあるらしい。
蘊蓄はこの辺にして、今回の旅に戻ろう。群青は基本的に古典的でどっしりしたものが好きなので、先の黒い旗袍を見付けたときはテンションが上がりまくった。旗袍は先程も述べた通り普段では着ない様式ばかりなので、試着してみるまでは良し悪しが全く分からないもの。午前中は一先ず色々な店舗で試してみて終わりです。
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1日目はとりあえずお祖母さんが下見してくれたお店を回ることに♪
流石お祖母さん、どの店もセンスが光ります。そのなかでも群青が気に入ったのがこちら。
「淑明子(シューミンズー)」という香港由来のお店です。
早速試着してみました。
艶やかな黒の布地と、しっかり裏打ちされた裏地がたまりません。見た目は華奢ですが、手に取ると思いの外どっしり沈むような感じです。襟の部分は少し隠れてしまいましたが、満開の牡丹と戯れる小鳥が胸から脚にかけて流れるように刺繍されています。華やかですが主役の黒を殺すことなく、一枚の絵のように上品に仕上がった一作と言えるでしょう。
う~ん、やっぱり本場の旗袍はたまりません♪
ところで慶事の際に着る旗袍は色々と説法(ショーファ)、つまり、こどわりがあることを皆さんはご存じでしょうか?
良いとされる色は紅(ホン)、紫紅(ズーホン)、紫(ズー)、宝藍(バオラン)、深緑(ションリュー)、黒(ヘイ)、等々。反対に黄色や白は菊の色であることから、死人や葬式を連想させ、祝い事ではタブー。ちなみに祝い事の色中でも紅は出嫁(チョゥージャー)用、つまり花嫁衣装に使われる特別な色である。
こんなに鮮やかにしたらダサいんじゃないのか!?と思われる方もいるかも知れませんが、これがシルクの重厚な光沢と合わさると、驚くほど落ち着いたアンティークな色合いになるから凄い!!
もちろん刺繍についても考究(カオジュウ)され尽くしている。職人が一針一針手縫いで形作る紋様だからこそ、その絵柄には様々な謂れがある。例えば龍は皇帝、鳳凰は皇后を指し、この一対が揃えば天下が円満に治まることから、今では金婚祝いに用いられる事もある。また、牡丹は富貴の象徴であり、嫁ぎ先に富を運ぶという意味で、嫁入り用には最適だ。また「末長くお幸せに」という願いを込めて、牡丹より小ぶりの甜蜜花(ティェンミーホァ)と言うものもあるらしい。
蘊蓄はこの辺にして、今回の旅に戻ろう。群青は基本的に古典的でどっしりしたものが好きなので、先の黒い旗袍を見付けたときはテンションが上がりまくった。旗袍は先程も述べた通り普段では着ない様式ばかりなので、試着してみるまでは良し悪しが全く分からないもの。午前中は一先ず色々な店舗で試してみて終わりです。
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