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群青記

普通の大学生群青が、日常に潜む「可愛い」を大特集♪

   

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上海姑娘旗袍旅――3日目夕(特別編)


本日の夕食はなんと上海蟹!!

お祖父さんに教えられた美味しい上海蟹の食べ方を特集します♪

先ずは食べ頃。年に二回上海蟹が特に美味しくなる時期があります。

一つは陰暦6月頃。上海蟹が最後の脱皮を行う時期で、この時季の蟹味噌は特に「六月黄(リュウユェファン)」と呼ばれ、重宝されます。また、殻が柔らかいので、肉も食べやすくなっています。

もう一つは、冬の初め。群青たち上海っ子は小さい頃よくお祖父さんやお祖母さんに、「西風起(シーフォンチー)、蟹脚旺(シェジャオワン)」と言い聞かされた物です(笑)。つまり、冷たい秋風が吹く頃(中国では金秋と呼ぶ)、蟹は一年で一番多くのみそを抱え込み、油がのって食べ頃だということです。

家庭でも美味しい上海蟹を食べれるようにと、今ではこうした家庭用の上海蟹蒸し器まで発売されています。

ほら、美味しそうでしょう♪

まずは雌から。手始めにお腹側の裏蓋を外します。お腹に嵌め込まれた丸く薄い部分です。次に表蓋(所謂蟹の甲羅)をパカッと開けちゃいます。


みそがぎゅぎゅう詰めで箸が止まりません☆

お酢、生姜、醤油、砂糖を合わせた特製のタレで更に美味しくなります。

ちなみに、漢方では蟹は陰の生き物なので摂ると体を冷やすとされます。冬に食べるときには暖房とひとつまみの生姜をお忘れなく♪

甲羅を食べ尽くしたら次は身を割ります。えいっ♪


その際にこの六角(蟹の心臓)は必ず取りましょう。食べると体に良くないそうです。


見てください、このみその乗り☆

この赤い部分は黄(ホァン)と呼ばれ、魚では数の子に当たる部分です。こりこりしてさっぱりした味わいです。

蟹の肉ももちろん絶品。六月黄よりさらに脂がのって殆ど殻にひっつく勢いです。

二杯目は雄の蟹。同じように裏蓋を取って甲羅を外します。

雄の裏蓋は雌に比べて大分細長く、Aの形をしています。


そしてこのように、一見雌よりみその乗りが悪いように見えます。

ともかくこちらも甲羅を食べて身を割ってみましょう♪

見えにくいですが、お腹にたっぷり乗った半透明の白いもの、これが膏(がお)と呼ばれる部分です。これは魚では白子に当たり、黄(ホァン)に比べると幾分か脂濃く、少し癖のある美味しさです。両方ともこの時期限定の珍味ですので、機会があればぜひ後堪能あれ☆

上海蟹を食べ尽くしてお腹いっぱい。最後は紹興酒を熱燗で。

体がぽぅっと暖まってシメには最適です♪

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誕生日:
1992/02/14
趣味:
読書
自己紹介:
さりげない日常に小さな喜びを♪
古い街角や巷の小道を頭一個の狭さで通るのが大好きです。

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